メンテナンスの最初のステップ!フォースゲージで建具、備品チェック

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建具や備品のメンテナンスとフォースゲージ

「スライドドアの動きが重い」「フックがグラついている」など、直さなくてはと思いながら放置をしている問題はありませんか?もしくは、気が付いていないだけで、長年の使用によって、目に見えない変化が起きているかもしれません。点検は外部業者に依頼しているという企業も多いかと思いますが、ちょっと気になった時に自分で確認してみることができると、安心感につながりますよね。 自動車や機械にメンテナンスが必要なのと同様に、社屋や工場などの建具、備品にもメンテナンスは欠かせません。点検はメンテナンスの大切な要素ですが、点検と聞くと、途端にハードルが高く感じる方も多いのではないでしょうか?例えば、ドアなどの建築内装品メーカーのなかには、点検方法をHPで紹介をしている企業もあります。しかし、外部業者による点検以外で、点検・メンテナンスを行っている企業は、それほど多くはなさそうです。

そこで今回は、点検の一歩手前の確認方法として、フォースゲージを使用することで簡単にできる建具・備品の状態チェックの事例を紹介します。ちなみに、フォースゲージには、メカニカルフォースゲージとデジタルフォースゲージの2種類があります。建具・備品の状態チェックには、①劣化による故障が起こりにくく長期保管が可能、②ばね機構なので急激な精度の変化が起こりにくい、という理由から、メカニカルフォースゲージ(プッシュプルゲージ)の使用がおすすめです。日常的に測定を行う機会がなくとも、定期的な充電などの管理が不要なので、必要なときにさっと取り出して測定していただけます。

防火戸の閉じ力測定

最初に紹介をするのは、防火設備の一種である防火戸の閉じ力の確認方法です。火災を感知すると自動で閉鎖をする防火戸ですが、その閉じ力が強すぎると、避難の際に人が挟まれてしまうなどのリスクが発生してしまいます。そのため、防火戸については「閉鎖をする力が150N 以下であること」と建築基準法で定められています。

測定は、防火戸と枠の間にフォースゲージを挟み込むことで行います。フォースゲージを枠で固定することで、防火戸の閉じる力がフォースゲージに伝わるという仕組みです。メカニカルフォースゲージと専用ハンドルを使用することで、簡単に測定することができます。

吊り具の耐荷重測定

続いて紹介をするのは、吊り具の耐荷重測定です。フックやアイボルトなどの吊り具は非常に便利で様々なところで使われていますが、引っ張った拍子に根元から抜けてしまったなんて経験はありませんか?吊り具本体の強度はもちろん、取り付け箇所も定期的に確認をしないと強度が落ちているかもしれません。たとえば、数か月に一度引張強度に問題が無いかを確認してみると、使用時の安心感につながります。

測定は、フック形状の治具をフォースゲージに取り付けて行います。事前に基準値を決めておくことで、誰でも同じ基準で確認が可能です(例えば、〇〇Nの力で□秒間、真っすぐ下に引っ張って緩まなければ合格など)。ロープやワイヤーなど、吊り具以外の強度測定にも応用いただけます。

スライドドアの操作力測定

冒頭で登場したスライドドアの動きの重さも、フォースゲージで測定が可能です。バリアフリーを意識した建物でも導入をされているスライドドアですが、子どもや高齢者の方が重たそうに動かしているのを見たことはありませんか?確認を行ったスタッフには問題なく思えても、高齢者や車イスに乗っている人は、ドアの動きが重いと感じているかもしれません。最適な操作力を数字として確認しておけば、メンテナンスする時の参考値として役立ちます。

測定は、フォースゲージでスライドドアを押し引きすることで行います。同様の測定は、シャッターや引き出しなど、様々な備品に応用が可能です。使用者や用途によって、最適な操作力は異なります。操作力を数字で測定することで、確認を行った人の感覚に頼ることなく、実際の動きの重さを把握することが可能です。

おわりに

ここまで、フォースゲージによる建具・備品チェックの事例について紹介をしてきました。紹介した事例以外にも、フォースゲージでは様々な力を測ることができます。イマダでも圧縮(押し込み)、引張の両方に対応したメカニカルフォースゲージを多数取り扱っています。是非、この機会に普段は行っていない建具・備品のチェックをしてみてはいかがでしょうか?以上、フォースゲージとメンテナンスに関するお話でした!

※ 今回紹介をした事例は、法律で定められた調査方法を代替するものではありません。また、有資格者による調査、報告が求められる場合もありますのでご注意ください。

※実際の測定の様子はこちらからご覧になれます。防火戸の閉じ力測定

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