イマダの目指す文化に「社会に貢献する喜び、それを通じて仕事の誇りを持てる会社づくりを目指します」とあるように、社員一人ひとりが事業を通じて社会へ貢献し、信頼され続ける企業を目指して業務に取り組んでいます。 加えて、以前の記事でご紹介したように、イマダは国連が採択した持続可能な開発目標であるSDGsの各目標に貢献する様々な活動を行っており、豊橋市SDGs推進パートナーにも登録されています。イマダの工場にも持続可能な社会の実現に向けた取り組みや仕組みがあるので、ご紹介いたします。
目標8:「働きがいも経済成長も」
SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」にもあるように、企業には誰もが意欲をもって生き生きと働くことができ、自分の力を最大限に出して活躍できる環境が必要です。そんな働きがいのある企業に向けて、弊社工場では、働きやすさややりがいを生み出す取り組みや環境があります。
中央配置のオフィス
1つ目は、中央に配置されたオフィスです。
一般的な工場では、オフィスが端に配置されていることも多いかと思いますが、イマダの工場では、オフィスは中央に配置されています。中央に配置することで、人や情報が中央のオフィスに集まりやすくなり、自然と会話がうまれる仕組みになっています。
チームのメンバーとコミュニケーションをとることは、信頼関係を築くだけでなく業務を円滑に進めることができるため不可欠だと思います。この工場の環境が、仕事への成果を高めるだけでなくメンバーとの良い関係性を築き、働きやすい職場を実現しています。
進化を続けるものづくり工房
2つ目は、“進化を続けるものづくり工房”です。
この“進化を続けるものづくり工房”というイマダ工場のコンセプトが、職人たちのやりがいとなる成長環境を提供しています。ここでいう“進化”は“改善活動”を指しており、1つの課題に対してチームでアイデアを共有し、最適な解決策を導き出すことで成果が高まり仕事のやりがいをもつことができます。
また、“工房”とは職人の手作業で一つ一つ製品を生産する職場を指し、イマダでは職人を育成するための環境を整えています。例えば、個人がテーマを選び学ぶ仕組みや基礎的な技能を部門で共有するワークショップなど職人の技量を高める活動を積極的に行い、継続的に成長し続けられる働きがいのある環境を整えています。
目標12:「つくる責任・つかう責任」
SDGsの目標12「つくる責任・つかう責任」では、つくる側の責任として地球の資源を守り汚染させないために「なるべくごみを出さない仕組み」や「必要な分だけつくる仕組み」が求められます。メーカーである我々の「つくる責任」は、長寿命製品の提供です。長寿命製品を使用することで、製品の買い替え頻度が減り、使う資源の削減や廃棄物の発生を少なくすることが可能になります。イマダ工場における長寿命製品への取り組みとして、主に「耐久性の向上」と「リペア・メンテナンスサービス」が挙げられます。
耐久性の向上
製品の耐久性を向上させるために、故障しにくい仕組みや耐摩耗性の強化、劣化しにくい素材の使用など様々な取り組みを行っています。
例えば、デジタルフォースゲージの前兆アラーム機能でオーバーロード前に警告したり、チャック治具のつかみ部分が簡単に擦り減らないために、特殊鋼を使用したり熱処理を加えています。また、フォースゲージやトルクゲージが外部からのダメージで簡単に壊れないようにカバー素材にアルミニウムを使用しており、このような様々な製品への工夫や仕組みが、製品を長期間使用するための耐久性を向上させ、新たな資源の使用や廃棄物発生を抑制しています。
リペア・メンテナンスサービス
壊れたり精度にズレが生じた製品でも継続して使用していただくために、修理と校正・調整サービスを提供しています。
修理サービスでは、昔の製品を修理できる幅広い部品ラインナップで様々な製品の修理を可能にしています。例えば、何十年も前に製作された初代メカニカル・デジタルフォースゲージの修理が現在も一部可能で製品の長寿命化を実現しています。また、イマダの校正・調整サービスでフォースゲージなどの精度を定期的に確認・補正し、長期的に高精度な測定を実現するだけでなく買い替え頻度や資源の使用頻度を減らしています。
SDGs目標8の社員の働きがいのある環境づくりも、目標12の地球資源に配慮したものづくりも、メーカーであるイマダとして絶えず取り組んでいかなければならない目標です。イマダは今後も、持続可能な社会実現のために目指す文化の基、SDGsに賛同しそれぞれの分野でより良い取り組みができるように、企業活動を高めていきたいと思います。