![](https://force-channel.com/wp-content/uploads/2024/04/packplus外観-1024x768.jpg)
先日ポーランドの大手包装メーカー「PACKPLUS」にて、同社が行っている荷重測定のお話を聞く機会がありました。摩擦試験をはじめ、圧縮・引張試験など多様な試験を用いながら同社製造の商品ラベルや包装資材の品質管理を行っています。包装業界における荷重測定、早速見ていきましょう。
今回お話をうかがったのは、同社Packaging SpecialistのKrzysztof Trojanowicz (以下クリストフ)さん。
![](https://force-channel.com/wp-content/uploads/2024/04/Packplus-クリストフさん-1-965x1024.jpg)
同社では、以下のような様々な飲料製品の包装やラベル、梱包資材などを顧客の要望に合わせ製作・供給されています。
![](https://force-channel.com/wp-content/uploads/2024/04/Packplus-製品集合-1024x768.jpg)
こうした製品のうち、荷重測定で品質管理をされているのは、飲料のラベルです。工場での製造時一定以上の滑りやすさがないとラベル装着の際ひっかかってしまうということで、ラベルの摩擦力を測定・記録しているとのことです。
![](https://force-channel.com/wp-content/uploads/2024/04/Packplus-ラベル充填時の説明-1024x768.jpg)
![](https://force-channel.com/wp-content/uploads/2024/04/フィルム摩擦試験サンプルセット-1024x768.jpg)
測定では、電動スタンドを使い、重りを一定のスピードで引っ張りながら、グラフで摩擦係数を確認していきます。
![](https://force-channel.com/wp-content/uploads/2024/04/摩擦試験とグラフ-1024x768.jpg)
測定したグラフは、基準値となるグラフと重ね合わせ、顧客にレポートしているとのことです。
![](https://force-channel.com/wp-content/uploads/2024/04/摩擦試験レポートを説明-1024x768.jpg)
ラベルの他にも、飲料を梱包する梱包資材の耐久力も、圧縮試験で確認しています。
![](https://force-channel.com/wp-content/uploads/2024/04/packplus箱サンプル.jpg)
上記のように、梱包資材を所定のサイズに切り、左右から挟めるホルダーを使いフォースゲージの真下に来るように設置します。
![](https://force-channel.com/wp-content/uploads/2024/04/自作のアタッチメントでサンプルを設定する図-768x1024.jpg)
その後、サンプルと同じ長さを持つ圧縮治具で一定量サンプルを押し込みます。サンプルと治具の中心がずれないよう、スタンドやテーブルに線が引いてあるなど、使い込まれている様子がうかがえます。
![](https://force-channel.com/wp-content/uploads/2024/04/Packplus-圧縮試験前-768x1024.jpg)
圧縮試験も同様にソフトウェアで荷重推移の記録を取りレポート化しています。
![](https://force-channel.com/wp-content/uploads/2024/04/Paclplus圧縮試験様子-1024x768.jpg)
今回は測定はされませんでしたが、同様のサンプルで引張試験もおこなっているとのことです。
![](https://force-channel.com/wp-content/uploads/2024/04/引張試験サンプル-768x1024.jpg)
包装業界は、荷重測定が比較的よく行われる業界であり、今回のように内容物を守る梱包資材の耐久性などを中心に様々な物質特性が検証されています。より環境にやさしかったり、軽かったりする代替素材を用いた品質改良も随時行われており、今後も新しい荷重測定のソリューションが生まれ続ける業界として注目していきたいです。
![](https://force-channel.com/wp-content/uploads/2024/04/インタビュイーとロゴ-1024x768.jpg)