こんなところに!? 荷重測定

「荷重測定」―物理など専攻していないと、なかなか聞きなれない言葉かもしれません。ご存じの方でも、この言葉を聞いて思い浮かぶのは、金属部品の破壊試験だったり、テープの剥離試験だったり、工業製品の品質管理などの目的の下、工場などで行われているイメージではないでしょうか?

でも実は荷重測定はとても応用の効く測定で、様々な業界において、メーカーの私たちでも想像していなかったようなユニークな試験が行われています。

この記事では、そんなユニークな事例をいくつか紹介していきます。皆様の日々の測定のヒントにもつながるかもしれません??

目次

ヴァイオリンの弓竿の剛性測定

まずは音楽の世界から1つ目の事例です。こちらのYoutube動画をアップされている佐々木ヴァイオリン製作工房の佐々木 朗さんによると、ヴァイオリンの弓の性能の各要素のうち、最も大事なのが弓竿の剛性ということで、今まで感覚で確認していたその剛性を、フォースゲージやスタンド、ソフトウェアを用いて数値的にチェックする実例となっています。フォースゲージの高感度を活用した繊細な荷重測定を行っていただいています。

〔出典元:佐々木 朗 「フォースゲージによる弓竿の剛性の測定」 (https://www.youtube.com/watch?v=uyni3CgUz0U&t=1s)〕

クワガタの産卵木のやわらかさ確認

荷重測定は、昆虫の繁殖に関しても行われています。株式会社D.D.Aでは、クワガタの繁殖に用いる産卵木の硬さを、フォースゲージを使って管理しています。産卵数にも影響があるといわれている産卵木の硬さですが、同社では、柔らかい、硬いといった木の硬さを表す感覚を数値で定義・管理をすることにより、一定の品質での供給が可能になっているようです。そろそろ夏休みも近くなってきましたが、木の硬さによって産卵数が違うのか、などを実際に自由研究で調べてみたりするのも、面白いかもしれないですね。

〔出典元:D.D.A ism (https://ddaism.com/3%ef%bd%9e5%e5%b9%b4%e7%89%a9%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9%e7%94%a3%e5%8d%b5%e6%9c%a8/)〕

歯科医療に荷重測定

本記事最後に紹介するのは、インパクトのあるこちらの写真。新潟大学歯科臨床教育学/歯科総合診療科のトレーニングの様子です。経験豊富な歯科医師の方の各種歯科医療における顎などへの力のかけ具合をデータ化し、歯学生等の方々のトレーニングの指標にされているとのことです。歯科治療において、わずかな力のかけ方の違いが、患者さんの痛みや治療の範囲などに大きな影響を与えそうなことは想像に難くないですが、それを言葉や図だけで説明するのは難しい中、フォースゲージを用いれば、1Nに満たない微細な力を検出し、かけ具合の軌跡をグラフで可視化できるため、より早期に歯学生や若い医師の方の力量をあげられるのではと研究いただいています。

〔出典元:新潟大学歯科臨床教育学/歯科総合診療科(https://www.dent.niigata-u.ac.jp/so-shin/study/)〕


いかがでしたでしょうか?皆さんの予想を超える使い方はありましたか?

筆者も記事を書きながら、改めてフォースゲージは感覚の数値化だったり、細かい力の変化を見るのに、いろいろ使えるのだなと再認識しました。

弊社では、このようなユニークな荷重測定の事例を随時探しています。紹介してもいいよ、という方はぜひ「お問合せ」よりご連絡ください。

とてもすそ野の広い荷重測定の世界、面白い事例が集まったら、また皆さんにお届けしていきたいと思います。

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